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当センター基礎・橋渡し研究部門の教員が医学類学生数名を指導した成果がイギリスの科学雑誌Behavioral Sciencesに発表されました。

医学類3年生を対象に開講される「基礎研究室配属」(秋学期)において、横山教授・辻特任准教授・東田特任教授らの指導の下、3年間に渡って研究しました。グループで活動することは、自閉症や認知症の治療法の一つである。その治療法の持つ利点をオキシトシン分泌から研究する目的で、学生が少人数で料理をし、その前後で唾液を採取し、その中のオキシトシン濃度を測りました。その結果は以下のとおりでした。

背景:神経ペプチドであるオキシトシン(OT)は、グループ活動中に社会的および情緒的プロセスにプラスの効果をもたらす。調理は認知的、身体的、社会的 - 感情的領域における統合されたプロセスであるため、グループ内の調理は感情と認知を改善すると報告されている。しかしながら、グループ調理における有効性の証拠は、生物学的レベルで十分に確立されていない。方法:この問題点に対処するために、健康な既婚または未婚の男性および女性でお互いを知っている人々によって約1時間にわたりグループ料理の前後でOTおよび心理的ストレスのバイオマーカーであるコルチゾール(CORT)の唾液レベルを測定した。次に、最初のOTおよびCORT濃度を個々の非調理活動中の濃度と料理以外の孤立して活動する状態と比較した。結果:グループおよび孤立して活動することがセッション前のベースラインのOT濃度は、男性および女性の両方のタイプの活性後にOTレベルが増加した。しかし、男性では、唾液サンプル中のOTレベルの料理前後の変化率は、個々のアクティビティのものと比較して、調理活動で有意に小さかった。女性では、大きく増えた。対照的に、グループ調理後の平均唾液CORT濃度は、両性のベースラインレベルから有意に低下したが、個々の活動セッション後ではこのような減少は有意ではなかった。性別による差異は、婚姻状況に依存しないものであった。結論:これらの結果は、慣れ親しんだグループによる料理活動後のOTおよびCORT濃度が、性別に応じて反対方向に変化したことを示している。これは、調理が経験に基づいているため、私たちが介入のためにそれを適用する場合、グループ調理の性別特有の特徴を考慮する必要があることを示唆している。

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東田陽博研究室
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